着物の絞りとはいったいどんなものを言うのでしょうか？

絞り（しぼり）とは、古代から日本に伝わる着物の技法の一つです。手間と暇をかけて作られた染め着物です。絞りの技法とは、模様をつけるために布を糸でくくったり、器具で挟んだりして染めます。その中でも、総絞りの着物は、一粒ずつくくっていく細かい作業で染められるため、大変手間がかかっています。振袖でもこの絞りや総絞りの技法を使ったものが多く存在します。特に振袖で有名な総絞りというのが、「鹿の子絞り」というものです。これは、その模様が鹿の背中のまだらに似ていることからそのように呼ばれています。手間ひまかからぜいたく品であったため、江戸時代の大奥では「奢侈禁止令」という命令で禁止されていたほどです。この奢侈禁止令とは、度を過ぎたぜいたく品を使ってはいけないとされ、鹿の子絞りの他にも、金を使った刺繍なども禁止されていました。
この振袖に使われることが多い鹿の子絞りには、手結びと器具を使用したものとの2種類があります。

振袖の鹿の子絞りの種類や技法とは？

本鹿の子とは、青花刷りの星に合わせて、指先で布施をたたみこんで、生糸で7回くくったものをいいます。4回くくったものを中疋田、2回くくったものを京極といいます。
疋田絞りとは、普通の鹿の子よりやや大型の四角形の絞りのことを指すといわれています。京極絞りは器具を使って木綿糸でくくります。生地の綿条に一粒ずつ京極を絞ったものを一目絞り（人目絞り）と言います。また、一目絞りを総絞りにしたものを「総一目」といいます。
絞りの着物は、振袖だけではありません。さまざまな着物で使われており、それぞれに合ったシーンで着るように作られています。本格的な絞りの見方は上記で説明した絞りの種類の他に、絞った細かさや粒がそろっているかどうかが重要とされます。上記で説明したくくった回数ですが、回数が多ければ多いほど手間がかかっているので、高級になります。より細かい総絞りが、絞りの中で最高位に位置するというわけです。そして粒が良く揃っていることも大切です。よく見てみると、その端正な粒は反物によって少しずつ異なります。これも人の手を使って作り出されたということですね。

絞りは格が低いのか？成人式の振袖で着ても大丈夫？

これまで説明したように、絞りはとても手間ひまがかかる美しい着物です。しかし、格が低いという説もあります。絞りはカジュアルという見解が強く、昔から街着とされているようです。そもそも着物の格というのは、大きく3つにわけることができます。1、第一礼装　2、準礼装　3、外出着　の3点です。第一礼装というのは、結婚式や晴れの場において、主催者側が着る着物の格のことです。準礼装というのは、晴れの場で招待された側が着るもので、外出着というのは、普段着に近いお出かけ用の着物ということになります。絞りは、この外出着に分類されることから、格が低いのではないか？という説があるわけです。確かに留め袖の場合はそのように解釈することもありますが、振袖の場合は異なります。未婚女性が着るとされる振袖は、振袖自体が礼装の格に当たるため、総柄の絞りであっても礼装として扱われるのです。振袖を着られる期間というのは限られたもの。そして若い女性が着るものなので、華やかな絞りの着物が向いているといえるでしょう。

————————————————————————

レンタルコスチュームIt’s店舗情報

【武蔵小杉店】
＜TEL＞
0120-770-686

＜営業時間＞
10時～19時

＜住所＞
〒211-0063
神奈川県川崎市中原区小杉町1-403-60
小杉ビルディング902/501号室

＜電車でお越しの方＞
JR武蔵小杉駅北口を出て左へ。すぐ正面にある、1Fがエクセルシオールのビルの9Fです。
（入口は大通り沿い、ファミリーマートの先となります）

【新横浜店】
<TEL>
045-620-5551

<住所>
〒222-0033
神奈川県横浜市港北区
新横浜2-3-19 B1F

<営業時間>
10時～19時

<定休日>
毎週火曜・水曜日

【町田店】
<TEL>
0120-770-686

<営業時間>
10時～19時

<住所>
〒194-1103
町田市原町田6丁目18-13
サニーサイドビル4Ｆ4Ａ

<定休日>
毎週火曜・水曜日
【相模大野店】
<TEL>
0120-770-686

<住所>
〒252-0303
相模原市南区相模大野3-17-21　川井ビル3階

<営業時間>
10時～19時

<定休日>
毎週火曜・水曜日
【小岩店】

<TEL>
0120-770-686

<営業時間>
10時～19時

<定休日>
毎週火曜・水曜日

<住所>
〒133-0056
東京都江戸川区南小岩7丁目27-2　地場ビル 4F