振袖豆知識
振袖姿を美しく魅せる。
振袖を美しく魅せるためには、振袖の着こなし方、マナーを知らなければ着こなすことはできません。ここで振袖のマナーを学び、ワンランク上の女性をめざしましょう。
- POINT01 歩く姿を美しく魅せる
背筋を伸ばして小股で歩く和服姿の美しさは、
背筋をしゃんと伸ばしてこそ映えるもの。
歩くときも、真っすぐ前をみて、美しい足運びを忘れずに、
小股で歩きます。
CHECK | チェック
おろしたての草履は鼻緒がきつめで、
足がいたくなりがち。鼻緒に手を入れて引っぱり、
伸ばしておきましょう。 - POINT02 階段を美しくあがる
階段を上り下りする場合は、
裾から足首が見えないように気をつけて。
また、足下を見ていて、背筋が丸くならないように
しましょう。
CHECK | チェック NG
着物の裾から足首が見えるのは反則。
上前の引き上げ具合も気をつけて。
- POINT03 車の乗り降りも美しく
着崩れに気をつけて、車の乗り方を覚えましょう。
乗る時は腰・頭・上半身の順で、
降りる時は足・頭・体の順で行えば上手にできます。
またシートで帯をつぶさないように注意しましよう。
CHECK | チェック
車内では、帯をつぶさないようにシートに浅く腰掛け、
取っ手を持って体を支えましょう。車から降りたら、
おはしょりや帯のたれが跳ね上がっていないかなどを
チェック。着物の乱れを直しましょう。 - POINT04 電車などの乗り物でも
移動は車だけではありません。
電車やバスなどでも、袖口などに気を使い、
周りの人から美しく見られるように
注意しましょう。
CHECK | チェック NG
袖口から腕と肘がニョッキリは×。
見苦しく品が悪く見えます。洋服の
袖と違って、振袖の袖口は大きく
開いていますので注意しましょう。 - POINT05 美しい立ち方・座り方
和室でのマナー
着物の裾を乱さない美しい立ち方、座り方を
覚えましょう。
立ち上がる時に裾を踏まないように注意。
- 1.座る位置に正しく立ち左足を半歩ほど後に引いて、真っすぐ体を沈めてゆきます。
- 2.前かがみにならないように気をつけながら、まず左膝を畳につきます。両手は軽くももに当てておきます。
- 3.裾や袖を踏んでいないか、しわになっていないか確かめながら両膝をつきます。
- 4.片足ずつかかとを寝かせ、親指を重ねて正座します。膝頭をこぶしひとつ分ぐらい開けておくとらくでしょう。
- 1.まずはきちんとした正座の姿勢から始めます。背筋、首筋を伸ばしましょう。
- 2.両膝に体重を移してつま先を立てて、腰をかかとに乗せるようにします。あわてて立ち上がらないこと。
- 3.腰に重心を置いたまま右膝を立てて徐々に踏み出します。前かがみにならないように気をつけましょう。
式典や披露宴ではバッグの扱いに困る人も
多いようですが、椅子の背もたれに置き、
座るようにするとよいでしょう。
ゆっくりと静かに所作や動きを
行うのが基本です。 CHECK | チェック
椅子に座る時も、車などと同様に、
少し浅めに腰をかけ、大事な帯を
つぶさないように注意しましょう。 - POINT06 会食のときのマナー
振袖での食事は、周りの人の目も気になります。きものを汚さないかと心配したり、
周りの目を気にしていては、せっかくのお料理も美味しく味わえません。
ちょっとしたマナーを知って、美しく、美味しく食事を楽しみましょう。
- ものを取る時は左手で右の袖下7?8センチを持ち、静かに右手を伸ばします。
- 料理は食べやすい大きさに切り、上半身を前傾させてフォークを口に運びます。背筋が丸くならないように注意しましょう。
コーヒーを飲む時は、砂糖はスプーンに乗せてカップに沈めましょう。
勢いよく入れないこと。飲む時も食事同様に上半身を前傾させ、カップに近づけて飲みます。
大切な振袖を汚さないためにも、しっかり注意を払いましょう。 - POINT07 トイレでは
振袖を着たときは手を洗ったり
トイレを使うなど、水回りの動作でうっかりして、
大切な振袖を汚してしまわないためにも、
裾や袖をしっかり始末してからが基本。
トイレはなるべく洋式を選ぶと楽に動けます。
CHECK | チェック
手を洗うときは、袖口を2~3回
折り返して、大切な振袖を濡らさない
ようにしましょう。